マタニティマークがムカつく理由
要求がわからないからです。
機能としては明らかに何かを要求しているのに
具体的に何を要求するのか書いてない。
存在の”押し”は強いのに要求を言わない。
という以前に「要求する」という形すら取っていない。
何かを要求する時、「○○してよ」より「○○しろや」より偉そうで責任回避的なのは
明示的な要求を一切せず圧迫して相手に”空気読み””察し”を期待することです。
マタニティマークと言うのはまさに、
要求の体を取らず
要求の具体的内容も一切表明しないまま
「私はこういう状況です」とだけ宣言する。
一瞬遅れてついてくるメッセージは(あとはお前が考えろ?)です。
この態度には人間はだいたい腹を立てます。
どうもこれを企画・デザインした奴が
「要求をするのは硬い」「よりやわらかいニュアンスでアピールしたい」
なんて考えたのではないかと邪推します。
その結果、何を要求したいのかわからんうえ動物的反感を買うクソマークになっている。
マーク・標識の役割
またそもそも、マーク・標識と言うのは想像力や思いやりを喚起するのには向きません。
「右折禁止」とか「止まれ」とか、直でビッと伝わる単純命令に向いています。
道路標識が「あとはお前が考えろ?」「自分の頭で考えよう」式の伝え方をしていたら
事故が起きるしそれ以前にまずドライバーにとってものすごいストレスになります。
猶予や余裕の乏しい状況で思考をするのは負荷ですから
その場で思考を要求するマークはすべてクソでありストレス喚起装置です。
マタニティマークをつけるしかない妊婦が悪いんではなく、
人間の機能を考えずにこんなマーク作ってるトンマが悪い。
(道路標識で最大レベルに意味がガバついてるものに「スクールゾーン」があります。
これは一見マタニティマーク並みに要求や命令が不明ですが
スクールゾーンでどう動けばいいかは自動車学校で特別に叩き込まれているので
免許者は「スクールゾーン」とだけ言われても思考負荷が生じない仕組みです。)
マタニティマークの絵柄と文字は啓発ポスターの図案ならちょうどよかったでしょう。
ポスターは一瞬で命令を受け取って実行する為のものではなく、
眺めながら数秒以上なにか考えるためのものだからです。
クソマークの害を認識しよう
これも全く同じ欠陥のあるマークです。
何を要求してるのかわからない。
ネットでもまことしやかな諸説が入り乱れて正解がわからない。
suminotiger.hatenadiary.jp
↑こういう究明記事までありましたが、かなり調査・検討してなお結論が出ない。
こんなんクソマークとしか言い様がありません。
マタニティマークの話ではしばしば
このマークに不快感を示す人間の不寛容さを責めるだけになったり
席を譲るどころか足をかけてくるようなキチガイの話になったりしていますが
人間の性格を責めて性格の本当の向上を待ったりすると何百年もかかり不毛です。
マークを見てイラッと来る側の人も
マークを貼ってるだけの人間と喧嘩する位なら
大元である不出来なイライラクソマークのクソさを糾弾し
作った人間とGOサイン出した責任者を突き止めて首絞めるほうがまだ有意義です。
http://www.asahi.com/articles/ASHB75SVDHB7PTFC014.html
マタニティマークがつけられない|NHK NEWS WEB