「効率よい上達法など問うな」みたいな風潮
効率の良い上達法を求めるのは間違いか?
(アドバイスする気があるのであれば)「とにかく描け」は指導として0点だ。
なんかしらんが、「効率よい上達法を教えてください」という質問に対して「不純だ」「楽しようとしている」「そういうもんじゃない」みたいな反応する奴等が居る。あれは一体なんなんだろうか?
技能を修得しようとするとき、良いテキストなり良い指導者なり良い練習法なりを選ぶのはマストだ。当たり前すぎることなので是非を論ずること自体に違和感がある。勉強でも趣味でも仕事でも「効率よい練習法を得ると全然違う」という体験は多くの人がしてるはずだ。
逆に悪い練習法や闇雲な練習法を取ると貴重な情熱や時間をどぶに捨てる。*1
はっきり言えば、「非効率な練習でも楽しい」なんていうのは欺瞞だ。無心な子供ですらどうせやるならぐんぐん伸びる方が楽しいに決まってる。野球でも勉強でも初期の段階から大人がよい上達法を指導して上達の楽しさを与えてやるか否かがその後を大きく変えるんじゃないか。
まして、大人が絵でも描こうと言うならチンタラ試行錯誤なんかしてるより手応えのある上達を積み重ねる方が断言的によいだろう。
闇雲Do itアドバイスが間違いである実例
よくある『絵が上手くなる方法は?』という質問に、聞かれる側が「とにかく描け」としか言えない理由 - Togetterまとめベンチプレス50kgしか上げられない人間が「どうしたら100kg挙げれるようになりますか?」って聞いてるようなもんで、そりゃ「そのお前が上げられる限界の50kgを挙げ続けろ」としか答えようがない
2015/11/25 15:06
例えばブコメにあったこれ。
「上げられる限界の50kgを挙げ続けろ」は間違いだ。
MAXを挙げ続けるなんてトレーニングはおそらく非効率だろう。
そもそも初級者はMAX挙げられないし。怪我するし。
何よりそこには何の知恵もメソッドもない。
質問者が男性であるとして、ベンチプレスで50kgというのは初心者の段階だ。
もしそこで伸び悩んでるというならまあ単にサボってるんだなと思うが、
脱却する為の助言は色々考え付く。
・「インターバル取りすぎてないか?3分5分ダラダラしてる奴を真似するなよ」とか
・「セット数は最低でも3セット以上だぞ」とか
・「1セット目が勝負だから集中しろよ」とか
・「ちゃんとバーベルを胸に着けてるか?」とか
・「メシ食ってるか?」とか
ざっと初心者がはまっていそうな陥穽はこんな感じだ。
いくらでも具体的に言える。
そりゃ「そのお前が上げられる限界の50kgを挙げ続けろ」としか答えようがない
そんなわけないだろう。
ほんとに真面目に助言しようとしてそれしか言えないなら
単にその人にはベンチプレスに関する経験や知識や考察が無いだけだ。
意地悪をする理由って結局
初心者から効率よい練習法を問われて不機嫌な対応をする経験者と言うのは結局
自分が必ずしも効率的でない練習法で時間を無駄にしてきた自覚が有るので後続者にうまいこといってほしくないみたいな成分が相当内心に含まれてそうな気がするがどうだろうか。邪推だろうか?
そこまで意地悪じゃないなら、
自分も未だに効率的な練習法なんかわからないまま泥臭くはいずっているので、はいずらなくてよい効率的な練習法など今更認められないとか。
結論:助言を求める相手を選ぼう
だから、初心者が人にアドバイスを求める時は、最初から「うんとレベルの離れた凄い人」に聞くべきだ。
彼等雲の上の高段者は後続者に対してライバル心は持たないから意地悪な内心を持たない可能性が高いし、練習法についても早い時点で何か自分の中に確立しているから。
もしくは「プレイヤーをやめて指導者になろうとしてる人」。
もしくは「単に人格が練れていてとても心の広い人。」
意地悪対応に惑わされて「闇雲にやるんだ!根性だ!」に陥るのだけはやめよう。
敢えて非効率な道を通る時間なんか人生には無い。
そしてもし逆に、自分がある程度わかっている道について後続者に教えを乞われたとき、けちなライバル心を抱いて「そういうもんじゃない」「楽しようとするんじゃない」とか言うのもやめるべきだ。
せっかく縁の生じた相手にけちな妨害を試みて、その妨害がうまくいってもいかなくても、自分になんの得も出ない。