JOJO4部の鼠の話は相当ヘンテコではないだろうか
久しぶりにアニメで見たらあの話への疑問が再燃した。
承太郎たちの行動
1 基本方針
・鼠にはベアリング弾の短射程20mはバレたのでもうその距離には近付いてこない。
・まだ鼠に見せていないライフル弾の長射程70mなら狙えるかもしれない。
2 決戦地での作戦
・仗助は岩陰に体を入れて鼠を探して狙撃。
・承太郎は撃たれる覚悟で鼠の方向へ歩いて行く。
3 勝負の決まり手
・承太郎が殆どやられたところで油断した鼠が岩から顔を出して仗助から見えてしまう
・岩への着弾で仗助の方へ更に大きく顔を出した鼠を、すかさず2弾目で射殺して勝利
疑問点
1の基本方針について
鼠も撃ってくる&鼠の射程が不明である以上、この方針は狂気では。
鼠の射程が100mとかあったらどうする気だったんだろう。
バックトラックが無かったとしても、鼠の用意した決戦地で先制で撃たれてから「あ、これどうも100m以上の距離から撃ってるぞ」と気付いてももう手遅れです。反撃の手段もなく進むも退くも出来なくなって一方的にバカスカ撃たれて死ぬんじゃないでしょうか。
また、ベアリング弾の射程が20mだと知っているのは承太郎達だけなので、鼠がその範囲外で安心してくれるという理屈はどこにもありません。実際の鼠はどうも70mよりは短い射程しかなく、また「20m超の距離まで警戒しつつも70m以内の距離で決戦する*1」という方針の曖昧な行動をしてくれました。いろんな可能性の中でかなり承太郎達にとって都合のいい展開だった気がします。
2の決戦地での作戦について
鼠から見て撃ちおろし角度なので仗助の体は全然岩に隠れきれていません。改めて狙われたら身を守る手段がありませんでした(鼠の狙撃は1発で首に当ててきたのが偶然でない限り相当正確です)。承太郎が接近してプレッシャーを掛けると言っても、仗助から先に始末されない保証はどこにも無いはずなんですが、2人とも仗助が撃たれる心配を全くしてないのは不思議です。
また、承太郎が回り込んでしまうのもどうなんでしょうか。位置がばれてる狙撃手(仗助)とターゲット(鼠)との間を一直線に進んで行ってこそ鼠がその方向の射界を空ける、岩から顔を出す可能性が出てくるわけです。承太郎が横に回りこんでしまうなら鼠としては、岩を使って仗助から隠れつつ承太郎だけと対決することが出来てしまう。歩いてる上にベアリングしか持ってない、もはや撃ち合い能力が最も低い承太郎を倒したあとで、丸裸かつザ・ワールドも回復もない仗助とじっくり撃ち合う、という各個撃破作戦が取れてしまいます。
3の勝負の決まり手について
あんなに賢かった鼠が何故そんなミスを。
百歩譲って、承太郎に見つかるならわかります。承太郎を撃つための射界は元々空けてるはずだし、あれだけバンバン撃ってるんだからそろそろ見つかってもしょうがない。しかし仗助の角度へ体を出す理由は何もありません。
そして身を隠す岩への仗助からの狙撃。そちらを見に顔を出したところで第二弾。
…これ、「狙撃されたからそっちへ顔を出す」なんて行動がありうるんでしょうか? プライベートライアンでバタバタ死ぬモブ兵士でもそこまでアホじゃないでしょ。
なんでこんなアホ行動を確信して仗助は待ってたんでしょう。
狙撃が来た方向へ顔出す馬鹿いるかっていうのを措くとしても、そもそも全く移動しない仗助の方向なんかわかってるのだから、目視確認する必要自体がありません。承太郎が死に掛けてる状況での悪あがきだなとせせら笑いながら承太郎にとどめを刺す、という常識的な行動をしてれば鼠の勝利でした。
全く必要性がないうえに凄く怖い、狙撃が来た方向へ顔出して確認という行動。
うーん…
最も重要なこと
フライパン持ってけよ。
*1:つまりリスクを避けて逃げ隠れに徹したり縄張りを放棄して逃亡したりしないということ