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なんで”正義のジャッジ”を期待してるのかさっぱりわからん

なんか安倍総理がアメリカに行ってることでネットの界隈までいつも以上うるさいです。


 それで前から不思議なんですが、
中韓VS日本の歴史に関するどーたらこーたらの言い合いについて
常にアメリカや「国際社会」がジャッジする、みたいな構図を持ってる人がいます。


 これ、あんたらはそんなにアメリカ・「国際社会」の見識なり公平性なりを信頼してんの?と不思議でしょうがない。
 そもそもその変な期待持ってる人達自身、自分の国と直接関わらない別地域の国同士の争いについて「おいあんた、どっちが正しいと思う?」って聞かれてジャッジできるんでしょうか。あちらが正しいそちらがおかしいなんて意見言えるほどの知識持ってることありますか。当事者国以上に?
 そんなことに意見求められて誠実に回答するなら「よくわかんないよぅ…」しかないでしょ。


 知識もねえ、興味もねえ、利害関係も全然ねえ、
強いて当事者国より優れてるのはその利害関係の外にいる第三者性ですが、そんなの当事者のうち一方の国からなんらか付け届けあればその時点で利害関係者になっちゃうでしょうし? もう一方の国からも「お願いお願いうちの味方して!あとでいいことあるよ!」って言われるかもしれない。


 賄賂を跳ねつけるぐらい高潔な人や、利益供与されるほど美味しい立場にない人なら真実や正義に基づいて判定してくれるのかって言ったらそんなこともなく、その場合にすら評決は当事者国双方の単なる宣伝力や印象操作によってもふわふわ変動するでしょう。*1


 今回安倍総理がアメリカ議会で演説するとかで
それによってアメリカ様による1つのジャッジが下されるらしいんですが
それが日本にとって都合のいいものであれ、日本でない国にとって都合のいいものであれ、真実や正義なんてものとは全く関係なく、勝因も敗因も当事者国それぞれの注ぎ込んだ外交的努力によるでしょう。


 でまた、ジャッジを期待した人々はなんと評決に素直に頭を垂れない。
例え出てきたものが自分の期待に合わないものであっても、
「ぐわー アメリカ様がこう仰ってるからやっぱ中韓へ謝罪はたりないんだー」なり
「ぐわー アメリカ様がこう仰ってるから中韓はもう黙るべきなんだー」なり
従容として自分の考えを沿わせるならまだ筋が通っているんですが。
 どうせ”勝訴”したときだけ「ほれ!アメリカも国際社会が当然の正義を示した!」と威張り、”敗訴”すれば「汚いロビーにやられた」とか「アメリカが国益をとり正義を捨てた」とか言うんです。


 やってることは支離滅裂で、誠実でもなく、ただどっちかの国にナショナリズム的に肩入れして頑張ってるだけにしか見えません。



 

*1:なにより、アメリカってそんなに正義に基づく正しい判断ばっかりする国でしたっけ。間違いもするし、不正もするし、国益の為に何かに目を瞑ったりもする印象が個人的にはあります。「国際社会」だってアメリカより賢くて誠実かといわれれば怪しいもんだ。