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おまえらのスクワットが失敗する理由

matome.naver.jp
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(↑ちなみに下段のもののが元なのになんで引き写しの方がアクセスされているのか。)




 これは記事とブクマを読んだだけで結末がわかる。
これ読んでスクワット始めた人は少し頑張った結果しっくりこなくて最終的に30日もたたずやめてしまう。
 スクワットにはそれなりに厳密なフォームがあり、フォームを守らなければ効果は得られないからだ。 一応元記事にも申し訳程度にフォーム解説動画があるが、誰も見てないでしょこんなの。



1.尻を後ろへ突き出す

 スクワットの成否はひとえに冒頭の画像の姿勢が取れるかどうかだが、ほとんどの人は取れまい。まずチェックして欲しいのは尻の後方への突き出し具合だ。これは画像でなんとなく眺めているのと自分の体で同じ姿勢をとるのでは全く違う。自分で鏡をチェックしながらそっくりに真似すれば「え?こんなに?」と感じること間違い無い。それぐらい突き出している。
 また、それだけ尻を後ろに突き出すためにはある程度上半身が前傾することになる。そこも画像でチェックしてみて欲しい。元記事に間違った姿勢の画像は無いので参考にすれば間違いない。


2.骨盤の前傾

 尻が出来た所で、そのまま腿が水平に近くなるまで腰を落としていく。ここでまた画像を見て欲しい。今度チェックすべきは骨盤の傾きだ。骨盤が前傾しているのがわかるだろうか?ここまでいかなくとも、やや前傾ぐらいのテンションは欲しい。腰を落とす途中で骨盤が後傾し始めたら、腰椎も丸まっている筈なので既に全身のフォームが崩れている。


3.胸を張って肩を引く

運動のあいだ骨盤の前傾を維持するためには胸を張る必要がある。具体的には両肩を後ろに引き肩甲骨を寄せる。(画像は腕を前に突き出すため胸を張るのと両立が難しく難度が高い。腕は後ろに引いた肩からそのまま垂らしてよい。



地道な練習が必要

 以上を言われたとおりにやっても出来ない人が居る。
骨盤を前傾させながら腰を深く落とすには腿の裏の柔軟性が必要で、腿の裏が硬ければどうしても骨盤が後傾し腰が曲がる。(柔軟性が育つまでは骨盤の前傾を保てる範囲の浅いスクワットで妥協するしかない) 
 また、肩を後ろに引くのも人によっては難しく、背筋の使い方の上手さは個人差が激しい。



 柔軟性はやっていくことでしかつかないし、肩を引くための意識や神経も繰り返し動作を行なうことで育っていく。けれどそのためにはまず正しいフォームの理解と習得が必要になる。それらは記事からは元記事からは身につきにくくなっている。



スクワットが失敗する理由

 ネットの記事は多くがそうだが、メソッドの名前や効果の宣伝が先行して、実行に必要な知識がきちんと書かれてない。だからアクセスだけ集めて誰も実行できないゴミになる。




 ここに書いた3点をチェックしながらフォームを作ると、腰を下ろした時に腿の裏側や尻に強い張りを感じる筈だ。それを感じたなら初めて回数を追っていい。 フォームが出来る前に回数だけ追っても、どこに負担かけてるのかわからないバラバラフォームで、腰が痛くなったり膝が痛くなったりして効果も出ずにやめてしまう。