ここはお前の日記帳

主にはてなブログやはてなブックマークから気になったことを

小田嶋隆の幼稚なポエム作文をいつまで許すのか

business.nikkeibp.co.jp
読んでらんない(読んだけど)。


ブヨブヨブヨブヨ水増し作文

まず前からずっと言っていることだが、このコラムは小田嶋に与えられた紙幅が多すぎる。ほんとなら2ページでいい。
明かに小田嶋自身も苦しんでいて、この5ページを埋めるべくブヨブヨブヨブヨ水膨れしたポエムを敷き詰めるので全体の主旨や意味がわからなくなる。いつもこのコラムが要約困難なのは、書いてる当人すらまともな論理展開を放棄しているからだ。
はてなブックマークなどのレスポンスと見比べると、毎度小田嶋に好意的なクラスタすら真面目に読んでないのがわかる(読んでらんないのだから仕方ない)。


小田嶋がコラムのページ数を2ページなり3ページに減らしてくれと日経ビジネスに交渉しないのは、原稿料がページ数で出ているか、このブヨブヨ文によって読者の頭を麻痺させて論理展開の怪しさを誤魔化す狙いがあるからだろう。


おだじまくん「北のミサイルが「厄介」なのは誰のせいなのかなあ!」

が、とりあえず、細かい議論を省いて、上空を通過するミサイルの飛んで行く先が、わが国の防衛にとって欠くことのできない存在である米軍の基地である以上、その場所への攻撃は、すなわちわが国にとっての存立危機事態と見なさなければならない、という説明をそのまま鵜呑みにすると、われわれは、同盟国が攻撃されると自動的にその戦争に巻き込まれる国に住んでいることになる。


 これはこれで、やっかいな事態だ。
 どうしてこんなことになってしまったのだろうか。

この事態の原因を問うなら「北の将軍が次々にミサイル撃つ脅迫外交を決意したから」であり「北の科学者が存外に有能でICBM技術も核弾頭小型化技術も着々と進んでいるから」だろう。


この明白な因果関係に「どうしてこんなことに」などと、50過ぎのオッサンが童べの顔を作ってポエムをぶつけていくのは、ここに小田嶋としては何か別の因果関係をひねり出したいというサインだ。



おだじまくん「銅像とミサイルっておなじだよ!」

そして突然ミサイルからアメリカのリー将軍銅像の話に移る。
(あまりに因果関係の怪しい論点ワープもポエマーと詭弁家の得意技だ)

銅像は、いつも人々を惑わせる。
そういう意味で、面白い素材だ。

実は、冒頭にミサイルの話を持ってきたのも、日朝間に横たわる「ミサイル」の存在が、シャーロッツビルにおける「銅像」の立ち位置に似ていると思ったからだ。

銅像そのものは、金属の塊にすぎない。
が、その金属の塊が放射する意味は、時代によって、見る人によって、あるいは、それが建っている場所によって、様々に変化する。

白人至上主義を標榜するグループの人間にとって、銅像の撤去は、時代が、自分たちの望まない方向に動いて行くことを可視化させる出来事であるはずで、なんとしても阻止せねばならない堕落への第一歩だということになる。
(中略)全米から武装した民兵集団を含む多数の白人至上主義シンパが集結する結果を招いたわけだ。

このポエムで小田嶋が誘導したい結論がわかるだろうか?


1・ミサイルは銅像と似ている
2・銅像に実質や威力はなく、それを見る人間サイドが勝手に妄想して騒ぐのである
3・このあいだもアメリカで良くない連中が銅像で騒ぎを起こしてたゼ


ブヨブヨ文から核を取り出せば単純な3段論法が現れてくる。
つまり?


北朝鮮のミサイルも実際には害なんかないんだよ!
   むしろ今現在対処に奔走している人間こそが良くない連中なんじゃないかな!」

というのが
ポエマー・小田嶋の誘導したい結論・心象というわけだ。
あまりにブヨブヨしてるから小田嶋に好意的な人間にも批判的な人間にもはっきりわからんかったと思うが。


おだじまくんが事実に向き合いたくなかろうとも

小田嶋には残念ながら、もちろんミサイルは銅像と同じではない。
北朝鮮のミサイルは大規模な殺戮に十分な威力と精度を備えているし、
スイッチを握るのは次々に肉親を処刑するほど冷酷で情緒不安定な独裁者だ。
銅像に辛うじて通用する「捉え方次第じゃないか」という詭弁など撥ね付ける無慈悲な現実だ。


トランプ大統領の足場は、ミサイルの到達とは無関係なところで、おおいに危うくなっている。
彼はミサイルを待望しはじめているかもしれない。

 というのも、ひとたび戦争が始まってしまえば、すべての細かい問題はリセットされるからで、してみると、多重債務に苦しむ失業者が全財産を1枚の馬券につぎ込むみたいな調子で、彼が無謀な選択肢を選ぶ可能性は、むしろ高まっているのであろう。

結論は毎度御馴染みのやつだ。


・ミサイルに対する防衛体制整備なんて反対
・悪いのは北朝鮮ではなくトランプ(あとアベ)



おだじまポエムを論理的に整理すると

論理展開をまとめると、


1.「同盟国の(日本の防衛に密接に係る)基地を北のミサイルから守ったりすると戦争に巻き込まれるう!何故こんな厄介なことにー!」
2.「ところでこないだアメリカのレイシストがたかが銅像でめっちゃ大騒ぎしてた。ウケルー」
3.「ミサイルと銅像は似ている!」
4.「ミサイルもそれ自体には害はなく、対処したり騒いだする人間のほうが問題なんだよ!」
5.「銅像とミサイルは偶像だから、英霊にも似てるよね!」
6.「英霊で大騒ぎするのは命を粗末にする行為!」
7.「つまり北朝鮮のミサイルに対応しようとすんな!命を大事に!」



ということになる。
(この要約に異論反論あるなら歓迎する。
 他の人にもあのブヨブヨポエム掻き分けて論理を取り出す苦労を味わって欲しいから。)


頭パーだろ?
しかしブヨブヨしてるとこのパー加減が一見ではわからないし、
ちゃんと掻き分けて読もうという気力をブヨブヨブヨブヨと奪っていく為、
小田嶋はこんなブヨブヨ作文の排出で隔週の原稿料を受けてるのである。
すげー商売だ。


蛇足

しかし改めて

 が、とりあえず、細かい議論を省いて、上空を通過するミサイルの飛んで行く先が、わが国の防衛にとって欠くことのできない存在である米軍の基地である以上、その場所への攻撃は、すなわちわが国にとっての存立危機事態と見なさなければならない、という説明をそのまま鵜呑みにすると、われわれは、同盟国が攻撃されると自動的にその戦争に巻き込まれる国に住んでいることになる。

これはすごい言い草だよな。
隣国のならずもんこと北朝鮮に独力で対抗する意志も能力もない以上、日本防衛の為にアメリカの手を借りてる状況なわけで、アンダーセン空軍基地がミサイルに撃たれて力を無くすのは日本の防衛問題そのものだ。「巻き込まれる」とかいうほど他人事だろうか?


ひょっとして、おだじまくんが物凄く頭悪くて物凄く卑怯なら、「アメリカを見捨てて日本だけ生き延びる道があるじゃないか」と言いたいのかもしれない。が、道義的にも現実的にもそんな道はないだろう。(農民がならず者に怯えて用心棒のガンマンを裏切って、その後生きる道があるか考えたらいい)

領空とはいえ、はるか上空の宇宙空間をミサイルが通過することを、わが国が集団的自衛権を発動する要件の一つである「存立危機事態」と認定して良いのかどうかは、議論の分かれる問題だと思う。

防衛をゆだねる同盟国の基地を撃たれるのが問題だと自分でも書きながら(理解しながら)「通過するのははるか上空なのに」と論点にもならないことで食い下がる小田嶋は北朝鮮の心情的擁護者としても低レベルであり無能だ。


なにより、ほかならぬ国民に対して死を求めるという命令のあり方が、国家として完全に狂っている。

命を大事にしたいなんて嘘っぱちだろう。
いい加減にして欲しい。